ワウとファズのコンビネーション・ユニットとなる1978年製SD5ダブルサウンド。
1971年に発売されたSD5ダブルサウンドは当時人気が高かったファズとワウを一体化させたマクソン初のマルチペダルです。
ファズは右下の"FUZZ ON"スイッチによるオンオフと、ファズのキャラクターを変える左下側の"TONE CHANGE"スイッチ、ボリュームと歪み調整となる"BALANCE"と"FUZZ DEPTH"のフェーダーによるコントロールとなります。
ファズのキャラクターはノーマルではざらつきがありながらもきめ細かい歪みで高音域を抑えたメローなトーンとも言え、当時のロックサウンドを感じさせる深みのあるブルージーなトーンを作ることも可能です。
"FUZZ DEPTH"を上げた轟音系だけでなくツマミ5程度の歪みでのスライドプレイではざらついたサウンドと優れたサスティーンの相性が良くクラシックブルースロックスタイルにもおすすめです。
"TONE CHANGE"スイッチオン時には強烈な低音と深く沈み込んだ中域が特徴のドンシャリファズトーンですが、多くのベーシストが歪みペダルとして愛用しているのも納得の凄まじい低音のブーストとやはりざらつき感が音の輪郭を保ち、バンドサウンドでも埋もれない音抜けの良さも特筆すべき点と言えます。
ワウはペダルストロークが若干狭いためしっかりと踏み込む操作を行う方には扱い易く、可変カーブは緩やかながらもおいしいミッドレンジは強調され、ワウ単体でも評価の高く、VOXなどに見られる急激な可変カーブのワウサウンドが苦手な方や細かい足元の操作を行わない方にこそおすすめしたいワウペダルです。
使用や保管による筐体のダメージは全体的に見られ、各オンオフスイッチにはスイッチノイズが出ていますがその他動作は良好で、フェーダーのガリもなくバッテリーカバーやシリアルナンバーの入った裏面シールも残ったオリジナル度の高い1台でギター、ベースともにおすすめのジャパンヴィンテージ・ファズ/ワウペダルです。
シリアルナンバー:80229
付属品:なし
中古保証:3か月