カリフォルニア州サンディエゴ北部に工房とショップを構えるLentz GuitarのによるTLベースにP-90&TLブリッジPUを組み合わせた貼りメイプル仕様の2009年製Lentz HSL。
1975年の設立からスコット・レンツSR. & JR.の2代に渡って40年以上のキャリアを誇り、カリフォルニア州サンディエゴ北部にあるサンマルクスでギター製作工房とリペアショップを構え、アイク ターナー、ジョン メイオール、バディ ウィッティントン、フィル X、ジョー ボナマッサ等トップギタリストとリレーションシップを築いているLentz Guitarの完全ハンドメイドのオリジナルモデルとなるHSLの1ピース・アッシュボディ&貼りメイプル指板のレアなスペックを持つ2009年製モデルとなります。
Hybrid Scott Lentzの略となるHSLはテレキャスターをベースに、ダブルカッタウェイのボディシェイプとP-90&TLブリッジPUを組み合わせカントリーからジャズまで幅広い音楽をカバーできる設計で本機はフィニッシュカラー名から分かる通りグレッチを意識したカラーリングとゴールドのピックガードがクールなルックスに仕上がっており、1993年から2008年までJohn Mayall & The Bluesbreakersに参加していたBuddy Wittington(バディ・ウィッティントン)の使用で知られるモデルです。
ネックは1956年タイプに近いしっかりとした厚みのあるソフトVシェイプの1ピースメイプルに現在のレギュラースペックでは選択できない通称貼りメイプルと呼ばれるラミネイテッド・メイプル指板が採用され、ナットとフレットは以前に交換されており、フレットはJascarのナロージャンボサイズとなる55090-SSのステンレスフレットが使用されています。
また、ブラス製溝ありのブリッジサドル、SANGAMOのヴィンテージ・コンデンサーへの交換、トーンコントロールがリアピックアップのみに効く配線変更が行われ、2VOL、1TONEのコントロールで初期ブラックガードを意識したハンドワウンドのLentz B’Kaster Bridgeによるハイパワーかつトゥワンギーなトーンとメローでありながら明瞭なサウンドを持つLentz L-90との組み合わせ時にリアのみ好みのところまでトーンカットしながらフロントはトーンバイパスによって音抜けの良いトーンをキープする絶妙なモディファイが施されています。
軽量1ピースアッシュボディによるカラッと乾いたタイトな鳴りでありながらシャープ且つ迫力のある6弦の鳴りもポイントの一つと言え、最良の木材と優れた製作による軽やか且つ深い生鳴りを持ち、オリジナルピックアップによるパワフルで抜けの良いトーン、交換されたステンレスフレットによるシャープな音の立ち上がりと正確なイントネーションがすべて見事に融合し他では味わえない極上のサウンドを作り出しています。
オリジナルブリッジサドル、コンデンサーはケース内に保管されているためナット、フレット以外はオリジナルに戻せる状態であり、非常に薄く繊細な塗装のためピック傷や細かい打痕、線傷は全体的に見られますが塗装が剥がれるような大きな傷はなくしっかりと調整して大切に弾かれてきた個体となり、ハンドメイド・ハイエンドギターの持つ高いプレイヤビリティ&幅広いジャンルで活躍できる柔軟性とヴィンテージライクなニュアンスも併せ持ったおすすめの1本です。
シリアルナンバー:3/23/09
重量:3.19kg
ピックアップ:Lentz L-90 Front & Lentz B’Kaster Bridge
ピックアップ直流抵抗値:フロント:6.95kΩ リア:10.82kΩ
ネック幅:ナット:42.78mm 5フレット:47.41mm 12フレット:52.18mm
ネック厚:1フレット:23.12mm 5フレット:24.05mm 12フレット:25.37mm
付属品:ホワイトトーレックス・ハードケース、ケースキー、純正ブリッジサドル、純正コンデンサー
セットアップ時使用弦:D'Addario EXL-110 (0.010-0.046)
中古保証:3か月