オールマホガニーボディにストップテイルピースのスペックを持つ1975年製フライングVのナチュラルフィニッシュ。
オリジナルの1958年、67モデルと呼ばれる再生産の1966~1969年、1971年の限定生産モデルとなるメダリオンに続きついにレギュラーラインナップとなった1975年のナチュラルフィニッシュのFlying Vとなります。
センター2ピースのマホガニーボディに67モデルと同様の形状を持つ4plyのピックガード、メダリオンから採用されたストップテイルピースにワイヤー付きABR-1ブリッジ、ピックアップは刻印ナンバードPAFが搭載され、1970年代モデルを象徴する丸みの強いヘッドストック形状を持つボリュート付き3ピース・マホガニーネック&ローズウッド指板のスペックを持ちます。
ペグは"GIBSON DELUXE"の刻印が入ったメタルツマミのクルーソンチューナーとなりますが、こちらの個体は3、4弦のみレスポールやSGに使用されていたフラワーロゴの1970年代製と思われるペグに交換されており、ツマミのサイズは僅かに小さく厚みがあるものの形状が近く、各ペグの動作も良好で違和感なく使用できる状態です。
ナット幅は約39.9mmと1965年以降のナローネック仕様となりますが、適度な厚みのあるネックシェイプを持ち、ナット、フレットは交換されており、オリジナルに近いミディアムサイズの幅で高さのあるフレットは現状9割近く残っているためしっかりとしたグリップ感とビブラート、チョーキングが容易となるロックススタイルに適した万全のネックコンディションとなります。
その他オリジナルのトグルスイッチノブには亀裂が見られますが通常使用においては今のところ問題なく、ストラップピンはフェンダータイプへと交換しボディ両エンド部へ増設され、ボディ中央エンド部のマホガニー接着面の剥がれ止めとなるダボの下部に一度ストラップピンを増設した跡がありますが、現在は穴埋めのうえ簡易タッチアップが施されています。
3.18kgの軽量マホガニー・ボディによる軽やか且つ音量の大きい生鳴りが心地良く、非力過ぎない刻印ナンバードPAFによる枯れた奥行き感のある音色にこれぞフライングVと言える締まった中域と僅かに潰れる低音、柔らかさを持った高音のバランスが良く、マーシャル等ロックアンプにダイレクトに繋いだだけで往年のロックサウンドを堪能できる個体と言え、ナット、フレット、一部ペグ等消耗品の交換パーツがあり、配線修正は見られるもののサウンドの要となるピックアップやポット類はオリジナルをキープしているプレイヤビリティ、サウンド両面でおすすめの1970sフライングVです。
シリアルナンバー:212891
重量:3.18kg
ポットデイト:13775XX(Neck Vol) 137754X(Bridge Vol) 1377542(Tone)
ピックアップ:Original Pat.Numbered x 2
ピックアップ直流抵抗値:フロント:7.67kΩ リア:7.62kΩ
ネック幅:ナット:39.92mm 5フレット:45.06mm 12フレット:50.77mm
ネック厚:1フレット:20.34mm 5フレット:22.21mm 12フレット:25.18mm
付属品:オリジナルハードケース
セットアップ時使用弦:D'Addario EXL-110 (0.010-0.046)
中古保証:1年