全世界70本限定となるブロードキャスター/テレキャスターの生誕70周年モデルのロン・ソーン製作マスタービルト・モデル。
世界初の量産型ソリッドボディ・エレクトリックギターと言われるエスクワイヤーに続き、翌年となる1950年に2ピックアップ仕様で後にTelecasterへとモデル名を変更する"Broadcaster"の70周年記念モデルとしてカスタムショップから2020年に発売され、その最上級モデルとして世界限定70本のみ製作されたマスタービルトモデルのロン・ソーン製作の1本です。
スペックはピックガード下のフロントピックアップ配線用キャビティが開けられていない構造も再現したオフセット2ピースの軽量アッシュボディ、シリアルナンバー#0061のオリジナルから採寸されたローポジションのみソフトVシェイプの1950 Broadcasterネックシェイプにミディアムサイズのフレット&7.25-9.50コンパウンドラディアスを採用したネック、さらにオリジナルのブレンダー配線&ホセフィーナ・カンポスによるハンドワウンドで製作された50-51 Blackguard Relicピックアップとブラックガード好きも納得のプレイヤーズヴィンテージスペックとなります。
フィニッシュカラーはNocaster Blondeとなりますが、細かいウェザーチェックやまさに何十年も使い込まれた風合いに仕上げた雰囲気たっぷりの色味を持ったルックスはレギュラーラインアップモデルでは味わえないレリック加工と言えます。
うっすらとフレイムの入ったネックはレギュラーモデルでもあった’51 Nocasterのような極太タイプではなく、1950年代オリジナル通りの1960年代モデルよりも幅の狭いナット幅や絶妙な太さのソフトVシェイプ、さらにフレット打ち込み前に指板エッジをローリングさせたロールエッジ処理によりまるでヴィンテージギターのような握り心地を再現し、コンパウンドラディアス&Jescar 47095のミディアムヴィンテージサイズのフレットにより、ハイポジションのチョーキング時音詰まりが解消され、通常のヴィンテージスペックよりも低めに弦高をセットすることも可能となり、プレイヤーを選ばないスムーズな弾き心地はメイプル指板が苦手な方にも是非ともおすすめしたい見事な仕上がりです。
3.02kgと超軽量ながら持った時には実重量よりもずっしりと重みを感じる木材により、音量も大きく芯のある金属的な生鳴りが実感でき、最初期のハイパワーなリアピックアップとブレンダー配線によるオリジナルのサウンドバリエーションにより特にツイードアンプに繋いだ時にはゴロンと鳴る巻弦とドライブサウンド時の毛羽立った太いトーンを再現したブラックガードサウンドを堪能できます。
さらに特筆すべき点としてホセフィーナ・カンポスによるハンドワウンド・ピックアップにより、オリジナルではリアに比べて出力が弱く沈み込む傾向のフロントピックアップですが、センターポジションのフロント単体時にもリア/ブレンドに対して音量、音質において素の状態でも使えるサウンドに仕上がられており、アンプやペダルが同じセッティングでもブラックガードらしい太いトーンを持ちながらフロントでもリードプレイが行えるのは嬉しい限りです。
また、カレント配線用のアッセンブリーはコントロールプレートごと付属となりますので、好みでオリジナルのブレンダー配線から変更できプレートごと保管できるため簡単に元に戻せるのもうれしいポイントです。
状態はピックガードに僅かにピック傷がある程度でほとんど使用感のない個体のためフレットの減りもなくネックも良好な極上コンディションとなり、アニバーサリーモデルの名に恥じない全世界限定70本の希少なカスタムショップによるブラックガードの最高峰モデルです。
シリアルナンバー:R104525
重量:3.02kg
ピックアップ:Josefina Hand-Wound 50-51 Blackguard Relic
ピックアップ直流抵抗値:フロント:7.81kΩ リア:8.93kΩ
ネック幅:ナット:41.63mm 5フレット:46.75mm 12フレット:51.79mm
ネック厚:1フレット:23.46mm 5フレット:24.63mm 12フレット:25.43mm
付属品:純正ラッカード・ツイードケース、ケースキー、認定証、メーカー保証書、オーナーズマニュアル、スペックシート、Broadcasterフレイヤー・レプリカ&配線図、CS 2020 カタログ、FAT '50s Tele Wiring Harness、ブリッジカバー、ストラップ、フレットガード、ステッカー
セットアップ時使用弦:D'Addario EXL-110 (0.010-0.046)
中古保証:1年