当時の完全受注生産モデルとなる単板カーリーメイプルトップ仕様の1981年製 LS150。
LS200と並び完全受注生産となるLSシリーズのトップモデルとなるLS150は無垢のカーリーメイプルトップに最上級1ピースマホガニーバックのボディに18度ヘッド角の1ピースマホガニーネックと最高級ローズウッド指板が使用され、ピックアップにはDiMArzio PAF & Super DIstortion、塗装はラッカーフィニッシュとなり、LS200との違いは主にトップ材のグレードとピックアップ、フィニッシュとなり、不均一な揺らめくフレイムトップ&ラッカーフィニッシュにより本家の1959年モデルに近い雰囲気から人気の高いモデルとなります。
またヘッドストックはLS200同様埋め込み式のTokaiロゴに、1980年頃から変更された"Love Rock MODEL"デカールが使用されたLove Rock期初期となる1981年製の個体となります。
ボディトップは如何にも硬質な印象を与えるフレックの入ったセンター2ピースのソリッドメイプルが使用され、光の当たり具体や見る角度によって様々な表情を見せるうねりのあるフレイムに、チェリーサンバーストカラーの赤みが退色した淡いサンバーストのViolin Finishカラーが良くマッチし、ダブルホワイトのディマジオピックアップがアクセントとなり極上の雰囲気を持ったトップビューを作り出しています。
ペグは一度シャーラータイプへ交換された跡が残っており、純正のTOKAIロゴ入りペグは付属となりますが、シャーラー用にブッシュ穴は広げられているためブッシュはシャーラータイプが使用されたまま現状ではペグポストトップが丸みのある少し前のクルーソンが使用されており、アウトプットジャックも交換されオリジナルパーツも付属となります。
フレットは通常よりも幅広のジャンボタイプが使用され、LS200同様カタログスペックではフレットエッジバインディングとなりますが、本機はオーバーバインディング仕様となっており、LS150、LS200の純正でオーバーバインディング仕様の個体もあったとの情報もあり、その仕様でのオーダーも考えられますが交換されている可能性もあります。
フレット残は6~7割程度となりますがすり合わせ処理が行われており、トラスロッドは緩める方向へはほとんど余裕がありませんがネックの状態含め現状での使用は問題はなく、またブリッジの反り矯正を行いセットアップしてあるためプレイコンディションは良好となります。
当時の最上級木材を使用していながら3.97kgと軽量な個体と言え、生鳴りの段階でしっかりと中低域が出ていながらもカラッと乾いた音色を持ち、ディマジオ製PAF & Super Distortionによるメローなフロントと音圧負けしないリアのバランスが良く、気持ちよく歪んでくれるロックなトーンが絶品でボディサイドやバックには大きな傷が見られますがそれ以外は細かい傷や打痕のため年式から考えると全体的なコンディションは良く、オリジナルのTokaiロゴプレート付きのブラウンケースも付属となるコレクター、プレイヤーともにおすすめの1本です。
※ご委託品
シリアルナンバー:1014223
重量:3.97kg
ピックアップ:DiMarzio PAF & Super Distortion
ピックアップ直流抵抗値:フロント:7.70kΩ リア:13.38kΩ
ネック幅:ナット:43.33mm 5フレット:47.65mm 12フレット:52.90mm
ネック厚:1フレット:21.78mm 5フレット:21.47mm 12フレット:23.27mm
付属品:オリジナルブラウンケース、純正Tokaiクルーソンタイプチューナー、オリジナルアウトプットジャック
セットアップ時使用弦:D'Addario EXL-110 (0.010-0.046)
中古保証:1年