伝説のマスタービルダーと評されるジョン・イングリッシュ製作による貴重な1ストリングガイドの2003年製ローズウッド・テレキャスター。
ローズウッド・テレキャスターは1969年から1972年頃まで生産されたその名の通りボディ、ネック材すべてにローズウッド材を使用したバリエーションモデルとなり、映画「レットイットビー」や「ルーフトップコンサート」でジョージ・ハリソンが使用したことで知られています。
ジョージが使用した1本は1968年製のプロトタイプと言われており、1ピースではなく、指板とネック材を張り合わせたラミネイテッド・ローズウッド指板&ネックに、ヘッドトップのストリングガイドは1、2弦用のみの1ストリングガイド、ボディはトップとバックのローズウッドをメイプルで挟み込み、一部ローズウッドをくり貫いたチェンバー構造であることが2016年に発売されたThe George Harrison Tribute Rosewood Telecasterで判明していますが、このジョン・イングリッシュによって制作された2003年の個体では、当時にしてジョージが使用した個体同様のスペックを持った完璧な1本です。
様々な情報によって当時のジョン・イングリッシュ制作のローズウッドテレキャスターでも2ストリングガイドの個体も多く、また近年のマスタービルトでは1969年以降の1ピース・ローズウッド・ネックを再現したローズウッド・テレキャスターが多く見られ、完璧なジョージ・スペックのジョン・イングリッシュ制作モデルとして貴重な個体と言えます。
また、クローゼット・クラシック仕上げが多い中、こちらの1本はこれも珍しいレリック仕上げとなり、ボディ、ネックにはレリックとは別の擦り傷や打痕が多く見られますが、オリジナルのレリックと相まってまるでオリジナルのヴィンテージギターさながらの風格を纏っています。
ネック回りのコンディションはとても良く、ナット、フレットの消耗も少なく、抜群の弾き心地とテレキャスターらしいトゥワンギーなリアピックアップとウォームなフロントピックアップ、オリジナル同様カレント配線によるテレキャスター独特のミックスサウンドはどのポジションでも使いやすく、音抜けの良い音色ながらジョン・イングリッシュらしい上質な木材とセットアップによる鳴りの良さと深みのある甘いトーンが絶品です。
シリアルナンバー:R08669
重量:3.90kg
ピックアップ:Fender Custom Shop Telecaster Pickups
ピックアップ直流抵抗値:フロント:7.27kΩ リア:6.71kΩ
ネック幅:ナット:42.33mm 5フレット:46.89mm 12フレット:51.92mm
ネック厚:1フレット:22.23mm 5フレット:23.48mm 12フレット:25.14mm
付属品:純正ハードケース、ケースキー、認定書(パウチされています)、輸入代理店保証書、オーナーズマニュアル、ブリッジカバー、クロス
セットアップ時使用弦:D'Addario EXL-120 (0.010-0.046)
中古保証:1年