日本限定モデルとなる2013年製ストップテイルピース仕様の1967フライングVカスタムカラーモデル。
再生産期の1967年フライングVの復刻モデルとなり、オリジナルのコリーナ材を使用した1958年タイプに対してボディ&ネックにマホガニー材を使用し、1958モデルよりも数ミリ薄いSGと同等のボディ厚、ボディ・サイズも一回り小さくなり、17フレットジョントのナローネック、ラージピックガードが特徴です。
また、1967年オリジナルとは違い、トレモロユニットとなるショートバイブローラではなく、ストップテイルピースを採用することによってシャープなスタイルとなり、音質面でもチューニングの狂いに強く、立ち上がりの良いサウンドに仕上がっています。
カラーは非常に珍しいSparkling Merlot(スパークリング・メルロー)というメタリックワインカラーで、レッドカラーをベースにしながらパープル系の色味も混ざり、メタリックカラーであることから見る角度や光の当たり方によって色味が変わりまさに芳醇なワインのような美しさと上品さを兼ね備えた色味となります。
サウンドはSGやノンリバースファイヤーバード等マホガニーボディ&ネックのカラッとしていながら温かみのあるミドルレンジが心地良い1960sギブソンサウンドで、中域に音が集中しているSGと比べるとボディ形状とストップテイルピースの影響もあり、ロー&ミドルが少しすっきりとして音の立ち上がりと音抜けが良く、見た目とは裏腹に高音から低音までバランスの良さが魅力と言えます。
ピックアップはアルニコ3マグネットを使用したカスタムバッカーを使用。
抵抗値はフロントが約7.8kΩ、リアが約7.9kΩとバーストバッカーと比べると出力が少し弱く木部の鳴りをしっかりとアウトプットするとともに、ボビン毎のコイルターン数を変えることにより絶妙の枯れたヴィンテージトーンを作り出しています。
また、本機はナット幅が約40.7mmで通常ギブソンカスタムショップモデルの43mm台と比べナローネックと呼ばれる狭いナット幅となりますが、1960年代後半のオリジナルでは39mm〜40mm前後のものが多く、それらと比べ若干広くとることによってナローネックならではのローポジションでの握り込んだスタイルでのフィット感はそのままでありながら弦間ピッチが狭くなることによる弾き辛さから苦手意識を持っている方にも違和感なくプレイできる絶妙なナット幅である点も見逃せません。
細かい傷は全体的にありますが、木部が見えるような塗装面の大きなダメージもなくネックコンディションも良好ですので、フライングVをお探しの方には是非おすすめしたい1本です。
シリアルナンバー:030047
重量:2.81kg
付属品:オリジナルハードケース、認定書、オーナーズマニュアル等
セットアップ時使用弦:D'Addario EXL-110 (0.010-0.046)
中古保証:1年